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視力検査で使われる視標

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検査用視標あれこれ

自覚的屈折検査には、乱視の検査法の違いで雲霧法クロスシリンダー法があり、
また、眼位の検査法も偏光板を使ったもの、プリズム分離法マドックスなどがあり、
それぞれ使われる視標も検査機器も変わってきます。

使われる視標には色々ありますが、
その中でも使用頻度の多い代表的な視標、それを用いた検査方法などをご紹介いたします。

*以下の画像はイメージです。視力表によって形状に差異があります。

ランドルト環 乱視表 クロスシリンダー視標

ランドルト環

お馴染みの、視力測定に使われる視標です。環の切れている方向をお答えください。
国によって、ひらがな、アルファベット、数字などが使われ、幼児用に魚の形をしたものも存在します。

乱視表

主に雲霧法と呼ばれる屈折検査法で使われる乱視測定用の視標です。
乱視があると線に濃淡が出ます。

点群(クロスシリンダー視標)

クロスシリンダー法による乱視測定に使われます。
ランドルト環や数字視標を使うこともあります。

レッドグリーン検査 偏光バランス視標 偏光レッドグリーン検査

レッドグリーン視標

「赤が強いと近視、緑が強いと遠視」と思われている方が多いようですが、少し違います。
色収差(光の波長による屈折の違い)を利用して矯正度数の強弱を判定するのに使います。
赤が強いと低矯正、緑が強いと過矯正となります。

偏光バランス視標

偏光フィルターを掛けると、右目では上のランドルト環のみ、左目では下のランドルト環のみが見えます。間の線は両眼で見えます。
主に両眼開放屈折検査で、調節バランスを取るために使われますが、クロスシリンダーによる乱視の検査にも使用されます。

偏光レッドグリーン視標

偏光フィルターを掛けると、右目では上と中段の視標、左目では下と中段の視標が見えます。
両眼開放屈折検査で、各眼個別の矯正度数の強弱を判定するのに使います。

偏光十字視標 不等像検査 ワォース4灯

偏光十字視標

偏光フィルターを掛けると、右目で縦線、左目で横線が見えます。
交差している位置から、斜位の方向がわかりますし、中心で交差するようにプリズムで中和すると斜位の量がわかります。

コの字視標

偏光フィルターを掛けると、右目で右のコの字、左目で左の逆コの字が見えます。中央の円は両眼で見えます。
不等像検査(左右の網膜上の像の大きさに差があるもの)、あるいは斜位の検査にも使われます。

ワォース4灯

周辺融像の検査です。
右目に赤、左目に緑のフィルターを掛けて使います。
抑制(単眼視)、複視(ものが二重に見える)の有無がわかります。

上記は代表的な視標です。
これ以外にも「時計(回旋斜位)視標」「偏光立体視標」「融像幅測定視標」「クロスリング視標」などがあります。

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