お問い合わせをお待ちしております
TEL. 076-262-4670
営業時間 AM10:00 ~ PM18:30

両眼視機能検査 斜位(眼位)・融像検査

斜位検査のページに戻る

斜位矯正による視機能の改善

当店で、実際に視機能トレーニングやプリズム矯正で喜んでいただいた実例です。

■ 事例1

自動車学校入校前の適性検査で深視力不良となった30代後半の男性です。
隣県より片道1時間以上掛けて来店されました。
大型免許用に作られたという眼鏡を持参されましたが、三桿計(深視力計)による深視力検査は行われなかったようです。
Rv=(1.5*Sph-1.75D Cyl-1.00D Ax90)
Lv=(1.5*Sph-2.00D Cyl-1.00D Ax90)
偏光立体視標では2分はクリアできますが、三桿計では中央の桿の動きも全くわからない状態でした。

両眼開放屈折検査による完全矯正値
Rv=(1.5*Sph-1.50D Cyl-1.00D Ax87)
Lv=(1.5*Sph-1.75D Cyl-0.75D Ax96)
眼位は2△基底内方、Worth4灯計では5m、40cmともに正常です。
プッシュアップ法による輻輳近点の測定で、 30~33cmで右目が一旦外転し、また復帰するのを確認。復帰後の近点は20cmとなりました。
遠見融像幅
分離 6△Base In~7△Base Out 回復 5△Base In~5△Base Out
近見融像幅
分離 16△Base In~14△Base Out 回復 10△Base In~6△Base Out
輻輳側の融像幅がかなり狭く、右目の不安定な動きもあり、眼球運動に問題があるものと推測いたしました。

上記の完全矯正度数の試験枠を装用のまま、ビジョントレーニングの方法を解説し、その後しばらく練習して頂いた後で、プリズム無し、各眼0.5△、右眼のみ1.0△、各眼1△を基底内方に条件を変えながら深視力の測定を行いました。おぼろげながらに桿の動きがわかるようになり、中でも各眼0.5△の付加で最もよい結果が得られましたので、この度数で処方いたしました。

約一月後、再来店になられましが、とりあえず、深視力の必要の無い 大型特殊免許取得で入校し、
深視力検査がクリアできれば、大型免許に移行するという形で、自動車学校に入校されておりました。
再検査の結果、融像幅は、ほぼモーガンの基準値に相当する値が得られ、プッシュアップ法(眼の内よせトレーニング)での右目の不安定な動きも解消され、三桿計の検査では、連続15回のうち14回まで1cm未満の誤差で収まるように改善しておりました。
その後、無事大型免許の取得ができたという報告とお礼のメールをいただき、喜びと共に安堵いたしました。

■ 事例2

遠方から、「複視のメガネを作って欲しい」と50歳代の男性が来店しました。
脳や、神経、眼の筋肉の異常の可能性もあるので・・・というお話をしますと、以下のような経緯をお話くださいました。

2~3年前に複視を感じるようになり、住居近くの総合病院を受診。
脳神経外科にて、MRIやCTの検査を受けるも異常無く、より大きな病院に紹介・転院。
やはり脳や神経には異常は無いと診断。

カバーテストや、マドックスらしき眼位検査は受けたらしく、9プリズムとか12プリズムという単語は耳にされたようですが、眼鏡処方は無く、ビタミン剤などを処方されただけで、「様子見」として放置されてきました。息子さんがインターネットでいろいろ検索して、自店を探し出されたとのことです。

自店での検査結果
片眼遮蔽屈折検査
Rv=1.5×Cyl-0.75D Ax180
Lv=1.5×Cyl-0.25D Ax160
眼位は13△B.out(十字) 左1△B.down(コの字)

上下、水平共に1△でも減らすと、自覚でもワース4灯でもゴーストや複視を感じるということで、プリズムを全量矯正した上で両眼開放屈折検査に移りました。

R=Sph+0.25D Cyl-0.75D Ax170
L=Sph+0.25D Cyl-0.25D Ax150
プリズムは左右に分け、重いながら試験枠にてしばらく装用テストをして、空間の違和感も問題無いことを確認し、このまま処方値としました。

このプリズム量ですと、多少の空間の違和感はあってしかるべしですが、
恐らく、それよりも複視の無い快適さが勝ったのでしょう。実に晴れやかな表情で、
「複視の無い視界って、こんなに気持ちいいんやね」
というお言葉が印象的でした。

一月後、再検査のために来店いただきましたが、
多少の空間の違和感はあるものの、複視もなく快適に過ごしていただいておりました。

■ 事例3

白内障あるいは白内障手術がきっかけとなり複視を自覚するようになった72歳の女性です。
前年、両眼とも白内障手術を受け、 それ以来、複視に悩んでいるとのことでした。

手術後の処方で作った眼鏡。
R=Sph-2.75D Cyl-0.75D Ax90
L=Sph-2.00D Cyl-0.75D Ax90 
プリズムは無し

処方時にも処方後にも、複視を訴えたものの放置され半ばあきらめていたようですが、
ご主人が眼鏡を作る際に同伴され、当店で相談を受けることになりました。

自店での検査結果
完全矯正値
Rv=0.5×Sph-3.50D Cyl-0.50D Ax50
Lv=0.7×Sph-3.25D Cyl-0.75D Ax110
眼位は6△B.out(十字) 左0.5△B.up(コの字)

元は、かなりの強度近視だったとのことですので、
矯正視力が余り出ないことも、軽~中等度の近視が残っているのも致し方ないことかと思われます。
複視の原因は、元々有ったものかもしれませんし、
白内障や、その手術がきっかけで発生したのかは今となってはわかりませんが、
わずかに上下ズレのある内斜位でした。

空間の違和感も無く、もっとも快適ということで、 プリズムはそのまま全量入れることになりました。

処方値
R=Sph-3.00D Cyl-0.50D Ax50 3△B.out
L=Sph-2.75D Cyl-0.75D Ax110 3△B.out 0.5△B.up

複視もすっかり消え、快適になったとおっしゃられています。


当店では、必要に応じ、遠見眼位と近見眼位を測定します。

そして、
・お客様の自覚症状
・斜位の方向
・斜位の量
・斜位タイプ
・融像力
・年齢
・環境
などを考慮に入れて、必要があれば斜位の矯正も行います。

※ プリズム入り眼鏡について

プリズムというのは、特殊なレンズや度数のことではありません。

一般的な眼鏡レンズも、光学中心に対し360°、基底が外方(凹レンズ)あるいは内方(凸レンズ)を向いたプリズムの集合体と言えます。
斜位矯正のプリズムは一方向へのみ光を屈折させるだけのものです。
(水平と垂直の斜位がある場合も、ベクトル合成すると一方向へのプリズムです。)

斜位矯正のプリズム入り眼鏡は、見かけ上、レンズの光学中心が眼前からズレており、
PD(瞳孔間距離)と一致しません。
プリズムの知識の乏しい眼科医院や眼鏡店(案外多いです!)が調べると、
「レンズの光学中心がズレている欠陥品」などと、謂れの無い中傷を受けることがあります。
もし、そういうことがあっても、気になさる必要はありません。

斜位検査のページに戻る


お問い合わせ

icon 電話番号076-262-4670
ご不明な点がございましたら、まずはお気軽にご相談下さい。
メールでのお問い合わせ

*ご質問等に対する弊社からの返信が、各プロバイダ様のサーバーエラーにより未達となる場合がございます。返信メールアドレス、メールプログラムの設定等ご確認くださいませ。
尚、個別商品の品番等の問い合わせにはお答えいたしかねますのでご了承ください。


ページトップに戻る