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遠近両用レンズ
遠近両用にも種類があります
ひとつの焦点しか持たないレンズでは、ピントのあう位置は1点になります。
年齢と共にピントを合わせる力(調節力)が低下しますと、眼前で焦点のあわせられる距離には限りが出てきます。
レンズ設計を変えることにより、複数の焦点を持たせ、遠方視と近方視の両方の明視を可能にするレンズが「多焦点レンズ」と呼ばれます。
一般的には「遠近両用レンズ」といわれているものです。
さらにこの多焦点レンズには、
「二重焦点レンズ(バイフォーカルレンズ)」
「三重焦点レンズ(トライフォーカルレンズ)」
「累進多焦点レンズ(プログレッシブレンズ)」
の3種類があります(下図)。
そして、この「累進多焦点レンズ(プログレッシブレンズ)」 が、「境目のない遠近両用レンズ」と呼ばれるものなのです。
単焦点レンズ
焦点が一箇所にしかありません。
二重焦点レンズ
焦点が2つあり、普通は遠方視、近方視にあわせます。中間距離(40cm~1m程度)にはピントが合いません。
三重焦点レンズ
二重焦点レンズに、更に中間距離を見る部分をつけたものです。
累進多焦点レンズ
度数が徐々に(累進的に)変化していくもので、遠方から近方まで連続してピントがあいます。
累進多焦点レンズのバリエーション
さらに、遠、中、近のバランスや、設計の違いにより、累進多焦点レンズも3種類に分けられます。
*以下の画像はイメージです。実際の見え方は店頭のサンプルにてご確認ください
遠近両用レンズ
遠くから近くまで1本の眼鏡で見渡せます。反面、手元の見える範囲は狭くなります。
常用を前提としたレンズで、歩いたり自動車の運転も想定しています。
中近レンズ(室内専用レンズ)
眼前から数メートル先まで見渡せます。室内での使用を重視したレンズで、室内での視野が広がります。
歩いたり自動車の運転には向きません。
近近レンズ(デスクワーク用レンズ)
手元だけではなく奥行きが広がり、デスクワークの視野がぐっと広がります。
新聞やパソコンがクッキリの近近レンズと、遠近両用レンズを使い分ければさらに便利です。
遠近両用メガネは、普通の単焦点メガネ(近視・遠視・老眼)と比べ、より高度な調整技術が必要です。
さらに、一人一人の方が最も使いやすいレンズを選択するための豊富な商品知識によるアドバイスが不可欠です。 当店では、遠近両用メガネを日常的に装用し、研究しているオーナー兼技術者が、お客様の使用目的、ライフスタイルに合わせた遠近両用メガネをご提案いたします。これは、店主兼技術者である私のメガネコレクション(の一部)です。
これ以外にもサングラスなど数本ありますが、そのうち、16本は遠近両用もしくは中近両用と呼ばれるレンズが入っています。
度数はすべて統一の上で、メーカーやレンズ設計を変え、その見え方の違いを比較、研究しています。
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