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老視(老眼)検査

老視について

毛様体が緊張すると、毛様体と水晶体をつなぐZinn小帯が弛緩し、
水晶体は自らの弾力性で厚みを増し、屈折力が増加します。
このようにして眼はピント合わせを行い、オートフォーカスを実現しています。
この作用を調節といいます。

加齢性の変化により、水晶体の弾力性が低下すると、徐々に調節力が弱まってきます。
その結果、近見障害が発生し、これを老視(老眼)といい、正視の方では45歳くらいから発生してきます。
凸レンズで水晶体の厚みの不足を補って、
近くのものをはっきり見えるようにするのが老眼鏡の役目です。

さらに詳しい解説はこちら

老視の検査

■ 老眼鏡作りの第一歩は遠用度数の測定から

老眼鏡作りの基本は、その眼の屈折度数にあります。
それは、眼が正視なのか、近視なのか、遠視なのか、
眼の屈折状態によって老眼の症状は様々ですし、老眼鏡の度数は大きく異なります。

たとえば、50歳で残存調節力が2.00D、老眼の度数が2.00Dが適切だとしますと、
正視のかたの場合、老眼鏡の度数は2.00でいいですが、
遠視のかたは、2.00D+遠視の度数が適切度数の目安になり、
(遠視度数がS+1.00Dだと、1.00D+2.00D=+3.00D)
近視のかたは、2.00D+近視の度数が適切度数の目安になります。
(近視度数がS-1.00Dだと、-1.00+2.00=+1.00D)

乱視のかた(厳密に言えば乱視がゼロのかたは、ほぼいません)は2.00Dプラス乱視度数となります。
老眼鏡には乱視はいらない・・・・なんてことを言う人もいますが、けっしてそうではありません。
老眼鏡にも適切に調製した乱視は必要です。
適切に乱視を調製しないと、眼が疲れる恐れがでてきますし、見え方もイマイチということも起こります。

それと大切なのは、眼の眼位はどうなのかということです。
斜位があるのか、ないのか?
斜位の方向はどうなのか、斜位量はどのぐらいあるのか?
斜位で眼が疲れやすい状態なのか、斜位によって肩コリなどの症状がでていないか?
いろんな点で眼の状態をチェックします。

基本の眼の度数、眼位をいかにキッチリ検査するかで老眼鏡の善し悪しがきまります。

当店は「両眼視機能検査」と「両眼開放屈折検査」で丁寧に検査をしています。

■ 快適な近方視のために

使用目的距離

基本度数を正確に検査した次に、老眼鏡の使い方などについてお伺いします。
それは、老眼鏡の使い方も人それぞれで、使い方によって使用距離が違ってくるからです。
たとえば 、細かい作業用に20cmで、読書用に40cm、パソコン用に60cm、楽譜などを見る用に70cmで・・・・
というふうに、 使用目的に適した距離はさまざまです。
そして、人の体格も生活様式もさまざまです。
手の長さによっても近業距離が違ってきますし、背筋を丸めるかた、伸ばすかたもいらっしゃいますし、
畳とちゃぶ台、テーブルとソファーなど、生活環境によって近業距離は変わってきます。
そして近業距離に適した加入度数(基本度数に調節力を補うプラス度数を加えたもの。老眼鏡の目安度数)を検査します。
使用目的にあった距離に適切な老眼鏡を調製しないと、眼が疲れやすかったり、遠視・老眼の進行を早める場合もあります。

近見眼位と輻輳

斜位のあるかた、眼精疲労のあるかたなど、必要な場合は近用眼位の検査をしていきます。
近用眼位は遠用眼位とは異なることがほとんどですから、近用眼位の検査も大切になります。
近見では外斜位のあるかたが少なくありません。
外斜位のかたは、外側(耳側方向)に視線がズレていますから、眼を内側(鼻側方向)に寄せる必要がある近方視だとより疲れやすくなるのです。
また、 輻輳(寄り目)はちゃんとできるのか、できないのか? も重要な要素です。
近くを見るときは、ピント合わせ(調節)と同時に寄り目(輻輳)が起こります。
これらは連動しており(近見反応と言います)、老眼鏡で調節の不足を補っているために、輻輳が喚起されない場合も起こりえます。
その場合には、輻輳の手助けをしてあげるような調整も必要です。

当店オリジナルの近見視力眼位測定装置

世界に一台しか存在しない、当店オリジナルの近用視力測定装置です。
乱視表、クロスヘア、各種偏光視標まで搭載し、あらゆる近用検査が可能です。

■ 老眼鏡も薄く軽く

強度近視用フレーム「ウスカルフレーム」というものがあります。
実は強度近視だけではなく、強い遠視や老眼鏡にももってこいのフレームなのです。
レンズには近視のかたに使用する凹レンズと、遠視のかたに使用する凸レンズがあります。
強度近視の場合のウスカルフレームは、玉型を小さく、鼻幅を広くするなどして、そのかたのPD(瞳孔距離)に適合するフレームを選択することによって、
凹レンズのコバ厚(フチ厚)を薄くすることができます。
そして、遠視や老眼鏡の場合は、凸レンズのイヤ~なポッコリと膨らんだ中心厚を軽減することができるのです。
中心厚を薄く作ることは、軽く使いやすくなるばかりではなく、他人からの見栄えもグッとよくなります。

中心厚を軽減するには 、高屈折率のレンズ、または非球面レンズを選ぶという方法が一般的ですが、
1. PDに適合するウスカルフレームを選ぶ。
2.薄型加工をする(外形指定も含む)
ことで、普通屈折レンズでも、かなり薄く軽く作ることも可能です。 だから、経済的にも好都合です。
老眼鏡はフレーム選びも大切です。快適な老眼鏡を作るには近見の瞳孔距離に適合するフレームを選んでください。

その他、こちらもご覧ください

両眼視機能検査

両眼開放屈折検査

乱視検査

深視力検査

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